現在位置: ホーム / 小児外科医を目指す方へ / 小児外科医のライフスタイル / 31歳男性(卒後7年目)

31歳男性(卒後7年目)

初期研修の後に、2年の一般外科研修を終えて、大学に戻り、卒後5年目から小児外科医の研修を開始しました。
もともと神経再生に興味のあった私は初期研修医時代に見た小児外科の腸管神経再生の研究に非常に惹かれ、大学院で研究に取り組むことを決意し、現在に至ります。

大学院と病棟の掛け持ちは、正直、容易ではありませんでした。通常の病棟業務をこなしながら合間を縫って実験を行いました。小腸移植と肝移植の両方の主治医になった期間は学生のレポート指導、自分の学会発表も重なり、ほとんど寝れない時期もありました。そんな中、患児やその家族から感謝の言葉や手紙が大きな支えになりました。子供から言われる”ありがとう”は僕にとっては格別嬉しいもので、小児外科を選んでよかったと思える瞬間でした。

研究は素人ですからうまくいかないことも多く、つらい時期もありました。しかし、周囲の医師の研究に対する凄まじい情熱、supportiveな基礎のスタッフ、業務を分担してくれているスタッフの先生方とレジデントのみんな、家と子供を守ってくれる妻の協力があり、小児外科医でありながら、父親でありながら基礎研究に没頭しています。そして、いつかこの研究の成果で喜ぶ患児の家族の顔を見ることを楽しみに日々、前進を続けています。

基礎研究に携わったことで、私の臨床の見え方は少し変わりました。正直、今までは目の前に現れた疾患を既存の治療になぞって治療することで精一杯でした。しかし、徐々に既存の治療を超える方法は本当にないのか、どうしたらそこに一歩近づけるかを意識するようになりました。

小児外科は臨床でも研究でも未開の領域が多く、挑戦する気持ちがあれば、非常に恵まれた環境です。この環境は私にとって、最もやりがいのある領域に見えました。再生、機能回復といった成長を伴う小児ならではのフィールドをこれからも楽しんで小児外科医を続けて行きたいと思っています。